移動時間を楽しむ

バスのイラスト

かつて高速バスといえば、新幹線や飛行機より安いその運賃が何より魅力でした。しかし現在は安さに加えて、安全性や快適さにも利用者のニーズが高まっていて、それに応えてサービスや設備が改良されています。 座席数は以前と変わらず横4列シートが一般的です。しかし、前後の席数を減らすことで、使えるスペースを広くしするなど工夫されています。高級な高速バスではさらに大幅に座席数を減らして、3列シートや2列シートなど贅沢に空間を使ったものもあります。 長距離を移動する高速バスならではの設備として、観光バスなどと同じように座席の下に大きなトランクルームがあるので、大きな荷物は預けられます。 また、バス内部にもトイレや洗面台が設置されています。ワンランク上の高速バスではホテルのような豪華な洗面所が設置されているケースもあります。 各座席の上に冷風のでる送風機も装備されていますし、座席にシートヒーターが装備されていることも多いので、好みの温度管理も可能です。また、ひざ掛けなども置いてあります。 さらにお茶などをセルフで飲めるサービスコーナーが設置されているバスもあります。 現在の高速バスは安さと共に快適さも得られるのです。

単に高速バスという場合は、基本的には高速乗合バスのことを指しています。高速乗合バスとはつまり長距離路線バスのことであり、路線バス事業者が運行しています。現在、この高速乗合バスに類似するような運行を行う業種は存在しません。 かつては旅行会社が事業者の「高速ツアーバス」あるいは「都市間ツアーバス」と称する業態がありました。これは10年ほど前の規制緩和によって生まれた業態で、低価格などが理由で急成長しました。 高速ツアーバスでは企画運営は旅行会社が行いますが、実際にバスを運行するのは委託された貸切バス事業者でした。そのために代金も運賃ではなく、旅行代金として旅行会社に支払われるために運賃の制約がなく、自由に決められたのです。一方で貸切バス事業者にそのしわ寄せがきて、運行時の安全性がないがしろにされることもしばしば起きました。結果制度が変わってそれまでの高速ツアーバスは運行できなくなり、高速乗合バスに一本化されることになりました。 類似業種が存在しなくなった現在、新制度の下高速乗合バス業界内で競合が行われている現状です。